2013(平成25)年度活動報告
2013年7月17日 山本龍市長を柳生耕一宗家が表敬訪問
2013年7月17日 山本龍市長を柳生耕一宗家が表敬訪問。
柳生耕一宗家が山本龍市長を表敬訪問し上泉伊勢守顕彰会役員らとともに30分間、意見交換をしました。山本市長は「お会いできて光栄です」と挨拶。顕彰会からは上泉伊勢守の業績を県内外の人に知ってもらいたいとして「剣聖サミット」を前橋市で開催することを要望しました。山本市長はサミットの開催だけでなく、前橋市で、隔年で行える事業も提案してほしいと、上泉伊勢守をテーマにしたイベントについて積極的な姿勢を示してくれ、有意義な意見交換をすることができました。
2013年7月17日 柳生耕一宗家 警察学校にて講演
上泉伊勢守の生地、群馬県前橋市で2013年7月17日、群馬県警察学校(高岸校長)の招きにより柳生耕一宗家が講演を行いました。当日は講演終了後、山本龍前橋市長を表敬訪問、さらに上泉自治会メンバーと交流するなど、前橋市にとっても有意義な一日となりました。
講演は同校の招きにより同校初任科生を対象に「前橋が生んだ剣聖 上泉伊勢守 真実の人を目指して生き続ける」をテーマに行われ、学生をはじめ同校幹部、剣道、柔道の教官らあわせて170人余が出席しました。会場となった講堂はちょうど大学の教室のようで、チョークを使って広い黒板一杯に文字を書き、授業さながら約80分間を熱心に講義しました。
講演では印可状にある「その上の儀は真実の人寄るべく候」にふれ、真実の人を知るヒントとして、石舟斎の兵法百歌や柳生家憲を引用しながら仁義礼智信、温良恭倹譲などの言葉を紹介。さらに新陰流の重要な概念「性自然」「転」について学生たちにも分かりやすく説明し、「新陰流の教えは現代社会でも十分に通用します。伊勢守を生んだ群馬に生きている人にはぜひ覚えておいて、毎日の生活で心を磨いてほしい」と呼び掛けました。
座席は満席状態で、学生たちは黒板の文字をノートに書き取りながら、新陰流について語る宗家の話に真剣に耳を傾けていました。後部の席では見えにくい文字を立ち上がって確認し、一言一句も聞き逃すまいとする真剣な姿が見られました。学生たちは終了後の質問に積極的で「試合で相手に対する時の心構えを教えてください」など、難しい質問が次々と挙がりました。