群馬柳生会は名古屋、東京、関西、安城に続く国内四番目の地域柳生会として令和五年十一月十一日に発足いたしました。海外のUSAと香港を含めると七番目の組織として七人でスタートしました。自慢できるものはありませんが、流祖生誕の地に数百年ぶりで新陰流を稽古する場ができたことに誇りを感じています。四年前、私たちの稽古を見ていた地元の方々が前橋市の協力を得て造ってくれた道場で、日々感謝しながら稽古をしています。おそらくこの道場がなければ、群馬柳生会の設立はなかったか、まだまだ先になっていただろうと思います。
流祖上泉伊勢守は、赤城山の南面にある上泉城の城主・上泉義綱の二男として生まれたと伝えられます。二の丸跡には上泉伊勢守の銅像が建っているほか、現宗家揮毫の「真実の人の碑」などがあります。本丸の西には「上泉伊勢守菩提寺」の木札を掲げた西林寺があり、本堂には正親町天皇から拝領した「御前机」が置かれています。
道場の場所は上泉城跡の本丸から東へ約百㍍のところにあります。ここは昔、上泉寺(じょうせんじ)があった所で、縄張図を見ると上泉城の域内と考えられます。広さは四間×七間で、少し狭いですが冷暖房完備です。環境に恵まれた流祖生誕の地で、一緒に新陰流をまなんでみませんか。
写真説明 新陰流上泉道場と宗家揮毫の看板