群馬柳生会

活動内容

明寿大学で講演と演武

 令和7年9月8日(月)、午前9時30分から同11時30分までの間、前橋中央公民館ホールにおいて約260名を対象に群馬柳生会が「剣聖上泉伊勢守」の講座を行いました。

 明寿大学は生涯学習の一環として昭和46年に前橋中央公民館の高齢者教室として創設されました。学年は4年制、定員は全学年で440名。自己実現に向け講座学習やクラブ活動等の学習活動を楽しみながら学びの地域還元を目指すもので、年間20回前後の講座があります。

 弊会は本講座で「上泉伊勢守について」「新陰流兵法の特徴について」の2つの講話と新陰流の演武を実施しました。

 演武は、渡辺、宮川、大木、吉田、市根井の5人で、相雷刀八勢法、三学円之太刀(古式・下から使い)、九箇之太刀、燕飛之太刀を使いました。

 今回、明寿大学講座において渡辺先生のご協力を得て講話と演武を実施できたことは弊流、弊会の認知度アップに微力ながら貢献できたのではないかと思っています。

 今回の演武には初めて参加した者もおりましたが、最後には大きな拍手をいただき、今後につながる良い経験ができたと思います。

 これからも会員一同「昨日の吾に今日は勝つべし」の精神で稽古に励んでまいります。(吉田)

上泉伊勢守について説明する宮川

上泉伊勢守について説明する宮川

新陰流について説明する渡辺

新陰流について説明する渡辺

約260人が熱心に聴講しました

約260人が熱心に聴講しました

米沢合宿に参加して

 令和7年8月23・24日と米沢市で行われた柳生会の合宿に参加させて頂きました。私にとっては、初めての参加であり、宗家や他の柳生会の先輩方にご指導を頂ける良い機会になると思い参加致しました。

 早めに米沢市に到着したため、史跡でもあり上杉謙信公をお祀りする上杉神社を宗家と合宿に参加した群馬柳生会のメンバーでお参りをしました。そこで勝守りを購入、毘沙門天の力を借り合宿に臨む事にしました。

 合宿会場は三條かの記念館・米沢恒武館です。東京柳生会の方々が既に練習をしていたのを見た瞬間、一気に緊張が高まりました。初めてお会いする東京柳生会の皆様には、親切に非常にわかりやすく理論的にご指導頂くことができました。皆さんと接しているうちに、どなたも新陰流と真摯に向かい合っている気持ちが伝わって来るのを感じました。

 今合宿に参加させて頂き、交流も含め大変得るものがありました。心から貴重な体験が出来たと思っています。この事を忘れず新陰流の発祥の地である、上泉町のこれからの新陰流伝承に少しでもお役に立つ事が出来ればと思っております。

 温かく迎えて頂いた米沢の上泉様、三條かの記念館の皆様、並びに合宿を運営するにあたり、色々とご尽力いただきました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。(市根井)

○群馬柳生会演武者

渡辺―市根井(三学円之太刀)、寺田―大木 (中段十四勢法)、大嶋―藤岡(九箇)

合宿稽古の様子

高山八段から指導を受ける市根井=左

高山八段から指導を受ける市根井=左

渡辺先生に打ち込む大木=左

渡辺先生に打ち込む大木=左

米沢の方々に振舞ってもらったステーキ

米沢の方々に振舞ってもらったステーキ

直江兼続夫婦の墓(米沢市林泉寺)

直江兼続夫婦の墓(米沢市林泉寺)

柳生の里を訪ねて

 令和7年7月26日、私は初めて柳生の里を訪れました。前日の雨の影響で里に向かう道中も悪路となり、終始ヒヤヒヤしながら助手席に座っていましたが、なんとか無事に川沿いの市営駐車場に着くことができました。

 最初に訪れたのは天乃石立あまのいわたて神社です。ここは石舟斎が修行に打ち込み、無刀の極意を悟ったと伝わる場所で、売店の方曰く「今もなお、一刀石に天狗の足跡がある」とのことでした。この話だけでも驚きますが、私はこの話よりも沢庵和尚が「万年渓」と評した巨石群の方に驚愕しました。

 その後、放生の池や芳徳寺を経て柳生家墓所に着きました。ここには柳生一族やその妻子、上泉信綱の供養塔(柳眼塔)などが立ち並んでおり、その歴史的価値から1996年に奈良市指定文化財に認定されました。柳生新陰流門下として、一度は手を合わせたかった地でありましたので、今回の訪問で訪れることができ感無量です。各墓碑に柳生新陰流入門と再訪の意思を報告。下山の途中で正木坂剣禅道場に立ち寄り、柳生の里を後にしました。

 今回の訪問では、柳生家墓所をはじめとした有名どころは訪れることができましたが、時間の都合で家老屋敷や剣塚などはあきらめました。「次に訪れた際には、もっと隅々まで見たい」と思わされるほどに、柳生の里は奥が深く、のどかで平穏な場所でした。皆様も、是非訪れてみてください。(小野)

「石舟斎塁城址」の碑

「石舟斎塁城址」の碑

「一刀石」の前でカラスの足跡を探す私

「一刀石」の前でカラスの足跡を探す私

剣聖の里を探訪

 明寿大学歴史クラブのメンバー38人は令和7年6月26日、「上泉伊勢守を訪ねる」をテーマに「西林寺」「上泉町自治会館」「新陰流上泉道場」を訪ねました。西林寺では大山住職から寺の来歴を伺った後、伊勢守の御位牌、正親町天皇から拝領した御前机、石舟斎に渡した印加状(複写)などを見学。自治会館では伊勢守の銅像や「真実の人の碑」を見学。さらに道場では当会の宮川と大木による新陰流の解説=写真=を興味深く聴くなど剣聖の里で有意義な一日を過ごしました。(宮川)

道場で新陰流の解説をする宮川

道場で新陰流の解説をする宮川

柳生会全体合宿に参加して

 令和7年6月14日〜15日、柳生会全体合宿に参加しました。全体合宿は国内外から柳生会の会員が集まります。海外からの会員は12日から宿泊稽古をしていました。

 今回の会場は岐阜県可児市内にある企業の研修宿泊施設で行われました。豊かな自然に囲まれ広々とした施設内には整った庭園やキャンプ場などもある素晴らしい環境です。宿泊は「嫩葉舎どんようしゃ」、稽古は「漱玉館そうぎょくかん」で行われました。

 早朝に車で群馬を出発し、稽古はその午後から始まります。長い時間、そして普段立ち会わない方々に稽古をつけてもらえるのが合宿の醍醐味です。私たちは旅の疲れも忘れ、貪るように稽古に励みました。翌朝は7時から抜刀の稽古をし、9時から稽古開始です。合宿稽古の最後には演武披露が行われ、群馬柳生会からは大嶋さんが中段を披露しました。

 多くの稽古をした分、多くの反省と課題を抱えることになりますが、それらをこれからの稽古に活かして、また来年の合宿までに少しでも上達できたらと思います。(大木)

道場「漱玉館」

道場「漱玉館」

合宿稽古の様子(大木)

合宿稽古の様子(大木)

合宿最後の演武(大嶋)

合宿最後の演武(土井七段と大嶋=左)

過去の活動内容

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